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胚移植前後の鍼治療で妊娠した症例について

2017年06月28日

鳥取県  まつおか鍼灸院 松岡 義人

 

[はじめに]

私は、2012年6月に三重県四日市市で開催の第61回全日本鍼灸学会に参加し、徐クリニックARTセンターの小林早希氏の報告を聞き、それまで経験則で実施していた施術方法と共通するものがあったので以後積極的にこの方法を実施した。

小林氏の報告では、胚移植実施日の前後1週間に、平均2回の施術を実施し、当日は移植30分前に鍼灸治療を行うというものである。

当院では、2012年7月~2015年6月までに胚移植のため鍼治療と併用を希望した患者について報告する。患者の通院した医療機関は、県内外の専門医療機関5施設で、胚移植を実施した16例のうち12例に妊娠・出産に至った。

施術の基本は、周期療法と同様で週1回。但し胚移植のスケジュールが決定した週は2回及び移植日前後24時間以内の鍼治療の施術を実施した。

[施術方法]眉毛周辺 耳(神門) 中府 不容 山陰交 血海 足三里   関元 腎ュ 至室 次リョウ 中リョウ 曲池 手三里 内関 合谷に指鍼。

使用鍼は、0,1㎜~0,14㎜。3㎜~10㎜指入(セイリン制)

[対象患者の情況]不妊歴 2~6年 年齢32歳~43歳平均37,5歳

移植回数 1~8回の複数回数

当院での通院期間 2ヶ月~6年

[結語]胚移植後の下腹部痛や冷えを伴う症状を改善し、胚の着床促進に鍼療法が有効である可能性が示唆された。

 

 

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